なぜエアタンクが必要なのか・・・エアタンク3つの役割
1.脈動防止
【レシプロコンプレッサと並列運転する場合】
レシプロコンプレッサと並列運転する場合は、スクリュコンプレッサ側の配管を空気槽の出口側へ配管して、レシプロコンプレッサの脈動がスクリュコンプレッサへ伝播するのを防止するようにしてください。
【スクリュコンプレッサの場合】
スクリュコンプレッサは、吐出空気に脈動がないので原則的には別置空気槽は不要です。
ただし、容量制御による省電力効果を発揮させるためには、別置空気槽を設置した方がより効率的な運転が可能となります。(大きい空気槽を使用すれば、省エネ効果は大きくなります。)
このため、一般的には吐出空気量の15〜20%ぐらいの容量が必要です。
2.コンプレッサの保護
エアの使用の仕方、供給配管の施工状態により、別置空気槽を設置せずに運転すると負荷-無負荷切替え頻度が多くなり、コンプレッサに悪影響を及ぼし寿命を低下させる場合があります。
エアタンク(空気槽)を設ける事によって負荷-無負荷(ロード・アンロード)切替え頻度が少なくなり、コンプレッサの寿命の低下を防止します。
3.省エネ・用途
自動発停運転、台数制御、交互運転等を行う場合は、別置空気槽を設置した方がより効率的な運転が可能となります。
一時的に100%以上の容量を必要とする場合は、(一時だけ、コンプレッサの吐出量同等、それ以上の空気使用量が必要だけど、その時以外はあまりエアを必要としない時)、一定圧力を保持するための空気槽容量計算をして設置する事により効率的な運転が行えます。
エアレシーバタンク(空気槽)が無い、又は容量が小さいと、エア貯めがないので急激な圧力低下を起こし、末端の機器を停止させる場合があります。
自動発停運転、台数制御、交互運転では、必要ないのにもう一台が起動する場合があります。エアレシーバタンクを設置した方がより効率的な運転が可能になります。